5ヵ年事業計画の作り方
AIと一緒に事業計画書を作成し、経営者の目でブラッシュアップする
このパートで体験すること
Claude Code(AI)に事業計画書の叩き台を作らせて、 ファウンダーの視点でブラッシュアップします。
AIがやること
- ・構造化された事業計画書の生成
- ・競合分析の枠組み作成
- ・数字の叩き台を提示
人間(あなた)がやること
- ・ビジネスモデルの数字の妥当性を判断
- ・市場の肌感覚で修正
- ・「何を作るか」の最終判断
必須ルール:まず Plan Mode で設計してから作る
Claude Code では、いきなり作り始めてはいけません。必ず最初に「Plan Mode(プランモード)」で全体設計を確認し、 内容に納得してから実装に入ります。
Plan Mode とは?
Claude Code に「まず計画を立てて。実装はまだしないで」と指示すると、 AIはコードを書かずに設計案だけを提示してくれます。 これが Plan Mode です。
家を建てるときに設計図を描いてから工事するのと同じ。設計図(Plan)を確認 → OK を出す → 実装開始という手順を必ず守ってください。
なぜ Plan Mode が重要?
- 1.方向性のズレを防ぐ — AIが見当違いのものを作り始めると、やり直しに時間がかかる
- 2.全体像を把握できる — 何を作るのか、どんな構成になるのかを事前に確認できる
- 3.ファウンダーが判断する場 — 設計段階で「これは違う」「ここを変えて」と軌道修正できる
今日のテーマを理解する
今日作るのは、StartPassの経営シミュレーション環境です。 事業計画・部署データ・朝礼システムをまるごとAIに構築させます。
作るもの
【Plan Mode】まず事業計画の構成をAIに提案させる
ここが Plan Mode です — まだ作らせません
この指示では「提案して。まだ作成しないで。」と明記します。 AIが構成案を出してくれるので、内容を確認してからOKを出します。
以下をClaude Codeにコピー&ペーストしてください。AIに事業計画の「設計図」を出させます。
Step 2-A: Claude Code にコピペ(Plan Mode — 設計の提案を依頼)
エージェントチームを5人作成して開始してください。
StartPass Talent Bridgeの5ヵ年事業計画書を docs/business-plan.md に作成してください。
チームは以下の5名構成とし、⑤が全体の整合性を担保してください。
①市場調査: 市場規模と競合分析
②プロダクト戦略: 機能ロードマップと差別化
③財務モデル: 5年間のP/L予測とKPI
④GTM・営業戦略: 大企業・スタートアップ双方へのアプローチ
⑤統合編集: 全体の構成と整合性チェック注意
ここで必ず立ち止まってください。AIが提案した構成案を読んで、以下を確認しましょう:
- ・セクションの構成は適切か? 追加・削除したいものはないか?
- ・各セクションの方向性は合っているか?
- ・自分のビジネスに合わない部分はないか?
構成案に納得したら → 作成を指示する
修正したい部分があれば、この段階で伝えてください。 問題なければ、以下で作成GOを出します。
Step 2-B: 構成案OKなら → 作成を指示
この構成でOK。提案されたディレクトリ構造で全ファイルをMarkdownで作成して。POINT
Claude Code がファイルを作成する許可を求めてきたら 「Yes」を押してください。今日は全て許可してOKです。
数十秒〜1分ほどで、AIが事業計画書を自動生成してくれます。 構成案で確認済みなので、大きくズレることはありません。
ファウンダーの目で検証・修正する
ここからが本番です。AIが出した事業計画書は"それっぽい"けれど、本当に妥当か?ファウンダーの皆さんの目で叩いてください。
検証すべきポイント
- ✓財務モデルの数字は妥当か?
MRR推移は現実的? LTV/CACの比率は健全? 資金調達のタイミングは? - ✓市場規模(TAM/SAM/SOM)は根拠があるか?
ボトムアップで計算し直すと妥当? 競合の見落としはないか? - ✓営業パイプラインはリアルか?
成約率の想定は甘くないか? ファネルの転換率は実績ベースで検証できるか? - ✓5ヵ年ロードマップは現実的か?
Year1の目標は達成可能? 組織拡大のペースは適切? - ✓部署間の整合性は取れているか?
営業目標とマーケのリード目標は連動している? 開発ロードマップと営業計画のタイミングは合っている?
修正の仕方
修正したい点があれば、Claude Codeに日本語でそのまま指示するだけです。 例:
修正指示の例(アレンジしてOK)
以下の修正を加えて:
- 財務モデルのYear1 ARRを3,000万円に下方修正して。
初年度は PMF検証に集中するので、売上より
チャーンレートとNPSを重視する方針に変更。
- 営業パイプラインにVC経由のリファラル案件を3件追加して。
JAFCO、Coral Capital、ANRIの投資先を想定。
- エンジニアリング部のQ2計画にAI機能のPOCを前倒しで追加して。
Claude APIを使った経営アドバイザー機能を早期に検証したい。
- 朝礼フローに「今週の数字ハイライト」を追加して。
MRR、新規リード数、スプリント完了率の3指標を冒頭で報告する形に。補足
正解はありません。あなたの業界経験や市場感覚に基づいて、 自由に修正してください。AIは叩き台を作るのが得意ですが、 「この数字は本当に妥当か?」を判断できるのはファウンダーだけです。
AI時代のファウンダーの役割
AIが得意なのは「実装」と「構造化」
人間が担うべきは「判断」と「ビジョン」
AIに作らせて、ファウンダーが判断する。